作曲作品~吹奏楽曲3 

●吹奏楽のための ~万葉物語~ [レンタル楽譜]

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~紹介文より(山口景子書)~

 富山県の高岡市と氷見市をまたぐように、

 「神が宿る神聖な山」と言われる「二上山」があります。

 

 天平18年から5年間、万葉集の編纂に多大な貢献をした

 大伴家持は、越中(現在の富山県)の国守として高岡に滞在しました。

 家持は、越中の豊かで麗しい四季折々の自然、風土、

 人間愛をたくさん歌に詠んでいますが、その中にはもちろん、

 二上山の歌も含まれます。

 

 私自身、高岡で生まれ育ちましたので、かつての越中国である富山県、

 中でも特に高岡、そして二上山には特別な思い入れがあります。

 そこで、家持がこよなく愛した越中の世界観を 

 音楽で表現してみたいと思い、この曲を書きました。

 

 冒頭のチャイムは、二上山鐘つき堂の「平和の鐘」の音をイメージしました。

 1969年に建立された鐘で、自由に突くことができる鐘としては国内最大級です。

 鐘の音が響き、その後ピッコロで奏でられるほととぎすの鳴き声に誘われ

 越中国へタイムスリップします。

 越中の世界観を色々想像し、各々の万葉物語を表現していただけたらと思います。